手間がかかるから、人生は豊かになる。
新しい自分に出会いたい。 本当の自分を探したい。
日本人でよかったなと、心から思いたい。 そんな体験をしたい方こそ、お越しください。
文化的価値の高い高級呉服や 世界に一つの希少着物をつくるのが 私の仕事ではありません。
そんな店や売り場は特別の場所にあるでしょう。
大半がゴミになるカジュアル衣料のような 大量生産品をつくるのも 私の仕事ではありません。
そんな店はそこらじゅうに一杯あります。
あなたの抱えるどんな些細な問題も解決の手を差し伸べたい。 着る物の楽しみを一つひとつ分かち合いたい。
何よりもまず、あなたと日本の心について話し合いたい。
このお店では、「無理矢理買わされてしまった」 などという理不尽な経験をすることはありません。
このお店には、「誂えてみたらこんなに高くなった」 などという不可解な足し算は存在しません。
不透明な価格や情報に振り回されてはいけません。 あなたとともに歩むパートナーをこそ見つけてください。
きものは「ファッション」という言葉だけでは とらえきれない何かを 着る者へと伝えてくれます。
さあ、私たちとともに一歩だけ踏み出す勇気を持ってください。 想像を超えた人生を一緒に見つけましょう。
京都発。 男のきもの専門店。
-なぜ、男のきもの専門店なんてやろうと思ったのか-
洋極まれば和
30歳位までの私は 実は着物どころか服飾の世界とも 無縁の仕事にずっと携わってきました。
広告のコピーライターというものをやっていたんです。
といっても決して華々しい世界などではなく むしろ一つひとつを積み上げていく地味な仕事でした。
でもそれがかえって私に仕事の面白味を教えてくれたように思います。
いろんな才能を持った方に出会えたのも幸いでした。
自然、私は自分が本当にやりたいことに目覚めていったという訳です。
子供の頃から郷土愛の強い性質のため どうすれば自分の生まれ育った故郷を自慢できるか。
自分がこの国に生まれてよかったと心から思えるには 自分はどうすればいいのか。
大人になってからはそんなことが 人生のテーマのようになっておりました。
むろん、時はバブルの真っ只中。
今では考えられないような意味のない浪費を繰返し そんなテーマなどすっかり忘れていた時期も 大いにありました。
しかし、そんな恥ずかしい経験が 逆に気付きを早めてくれたのかもしれません。
上っ面の西洋趣味を散りばめたライフスタイルの 行き着いた先は、愛する祖国の美しさへの気付きだったのです。
まさに、陽極まれば陰、 洋極まれば和とでも言えるでしょうか。
自分は何者なのか、が原点
私の実家は代々白生地卸商を営んできたのですが 珍しいことに神官装束の世界とのご縁が主なものでした。
そんなこともあって 人様の会社の広告を考えるより 自分にしかできない何かの方に興味をもった私は
その後、家業でいかに社会に貢献できるかに
(というよりいかに世間をアッと驚かせられるかに) 意識を向けるようになっていきました。
こうして私は神職の方の袴や白衣、 巫女さんの衣装、祭礼の裃など
毎日、和装の原点ともいえるような衣装たちと ごく自然な成り行きで お付き合いしていくことになりました。
ところで 天皇陛下が国賓を迎えられるとき その服装に注目した人は少なくないでしょう。
あの凛々しい燕尾服の御姿を見る度に この国の正装とはいったい何なのかを 私はいつも考えてしまいます。
陛下が御自身本来の正装である黄櫓染の袍を着用できない事情こそ
この国が独立国としての品格を失ってしまっている証です。
平民の正装である紋付羽織袴を 政治家の皆さんが着用しないのも さもありなんです。
また、初めて友人の結婚披露宴に呼ばれたころ 当時は男性のタキシードが流行で それが格好いいのか、
よくないのか よくわからない異様な風景がそこにはありました。
「なぜ、フォーマルな場に着物姿がないのか」
「なぜ、わざわざ皆、似合いもしない同じような洋服を揃って着たがるのか」
こうして私は、自分たちの本来の衣装とは何なのかをはっきり意識し始めました。
寄り道したビジネスで 本物の職人との出会い
人生とは不思議なもので 私の生業における道のりは
このまままっすぐ和装には突き進まず 一時大きく回り道をしました。
というのも バブル崩壊からしばらくたって 当時大きく膨らんでしまった借財が
家業の頭打ちとともに大きな負担として 家計を圧迫し始めたのです。
このままでは商売が立ち行かなくなってしまう。 そう思って悩んでいるところへ 不思議な人のご縁が重なり
京都の御池通に面して建っていた実家を全面的に建替え 和食の店「えいたろう屋」を開店することになったのです。
このえいたろう屋は今も御蔭様で繁盛しているのですが この店に本物の店としての魂を注入してくれたのは
開店から板長として奮闘してくれた現社長です(結局自然の成行で譲っちゃいました)。
私はこの板長の職人魂に触れ 大いに触発されました。 自分も生涯、職人魂とともに仕事をしよう。
商人道に恥じないビジネスをしよう。 そしてまずは、自分にしかできない専門店をやろう。
さまざまな出会いと葛藤と回り道を繰り返した後 私の螺旋的発展は1段上って元へと戻ってきました。
男である自分が責任をもって商品開発できるものは やはり男物しかない。
男性にこそ普段から着物を着るという経験の素晴らしさを伝えられる。
そして今や失ってしまいつつある 日本人として当たり前の嗜みを心を呼び覚ましてもらえるのではないか。
こうして、男による男のための着物屋構想は本格化しました。
そんな思いで「男のきもの えいたろう屋」はできました。
こんな時代だからこそ 長い時間をかけて味わう楽しみを
このお店では、「無理矢理買わされてしまった」 などという理不尽な経験をすることはありません。
このお店には、「誂えてみたらこんなに高くなった」 などという不可解な足し算は存在しません。
文化的価値の高い高級呉服や 世界に一つの希少着物をつくるのが 私の仕事ではありません。
そんな店や売り場は特別の場所にあるでしょう。
大半がゴミになるカジュアル衣料のような 大量生産品をつくるのも 私の仕事ではありません。
そんな店はそこらじゅうに一杯あります。
あなたの抱えるどんな些細な問題も解決の手を差し伸べたい。
着る物の楽しみを一つひとつ分かち合いたい。 何よりもまず、あなたと日本の心について話し合いたい。
日本に触れるすべての人の 心と心を通いあわすもの。 それが、きもの。
「えいたろう屋」は必ず あなたの生活や人生を もっともっと面白くしてみせます。
男のきもの えいたろう屋 店主 張田靖典