観るということ。

観る。
つまり観察するということは
実に奥深い意義があるんだなあと
最近思い知らされています。

自分のことも
観察すると考えていたことと違うことが見えてきます。
考えたり思ったりすること自体が
かなり自分の中の誰かのフィルターが入っています。
それがわかります。
観ていると
ややもすると自分を苦しめる無意識を意識できますから
楽になってきます。

身体も観察すると
自分の思考とは別に動いていることがわかってきます。
もっとも、内臓の動きなんか誰もコントロールできませんけど。
それでも観ていると
思考にがちがちに固められて鈍った身体が解れて動いていきます。

自分以外の人だってそうです。
子供なんか
育てようと思っても全然上手くいきません。
黙ってじっと観ていてさえしてやれば
勝手に育っていきます。
ただ、大事なのは
観るということ。
観もしないで勝手には育ちません。

思考を捨ててただ観るからこそ浮かぶ瀬もあるようです。