着物と関係する。
なんで着物の仕事なんか始めたのだろう?
時々自問自答します。
「着物が好きでたまらないから」
誤解を恐れず本音を言えば「いいえ」
もちろん好きですが、「たまらない」ということはありません。普通に好きです。
でも、このごろふと感じるのですが
家の箪笥に当たり前のように着物が並んでいるのを見ると
なぜだか幸福感に包まれます。
普段着の中に着物があるというのは
日本人としての私をこの上もなく落ち着かせてくれるようです。
なんかこう、不安な感じがなくなるのです。
これはたぶん明らかに着物の効用です。
理屈抜きに自分の身体が反応しているのです。
好き嫌いとか素材とかデザインとか、そういうものを超えた
着物と私の感応。
着物と関係することで整う自分、というのがあるようです。
私は洋服も元々大好きです。いろいろ着れて楽しいし。
しかし、特別はっきりした理由があるわけでもないけれど
着物からはもはや離れることができません。
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